2024/12/20 (FRI)

文学部史学科の橋本栄莉准教授が第21回日本学術振興会賞を受賞

キーワード:研究活動

OBJECTIVE.

文学部史学科超域文化学専修の橋本栄莉准教授が、「アフリカの紛争地域における多層的歴史意識の形成過程と文化実践に関するエスノグラフィー」により、第21回「日本学術振興会賞」を受賞しました。

日本学術振興会賞は、優れた研究を進めている若手研究者を見いだし、早い段階から顕彰してその研究意欲を高め、独創的、先駆的な研究を支援することにより、我が国の学術研究の水準を世界のトップレベルにおいて発展させることを目的としています。

受賞対象者は、人文学、社会科学および自然科学の全分野において、45歳未満で博士または博士と同等以上の学術研究能力を有する者のうち、論文等の研究業績により学術上特に優れた成果をあげている研究者としています。今回の受賞者25名のうち、私立大学所属の研究者は橋本准教授のみでした。

授賞式は、2025年2月4日(火)日本学士院で行われます。

コメント

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文学部史学科超域文化学専修准教授
橋本 栄莉

このたびは第21回日本学術振興会賞という名誉ある賞をいただくことになり、大変光栄に存じます。わたしの研究活動を日々支えてくださる同僚の先生方や事務の皆様、研究者仲間、学生のみなさんに深く感謝いたします。

今回受賞対象となったのは、アフリカ?南スーダン共和国の紛争地域に暮らす人々や、難民となり近隣の国に逃れた人々の歴史意識と文化実践にかんする民族誌的研究です。戦禍における研究活動では多くの友人を失いました。また、現地ではまだ武力衝突や政情不安が続いています。こうした状況での受賞を、どこまで無邪気に喜んでよいのか悩ましいところもございます。ですが、この賞の受賞によって、少しでも南スーダンやアフリカという地域が人の目や記憶に留まる機会が増えれば幸いに存じます。

安心安全という神話が崩壊した現代において、このような研究に携わることの責任と覚悟を胸に、今後も研究に邁進してまいりたいと存じます。

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