公開講演会「キリスト教美術の諸相」
INFORMATION
キリスト教美術には、超越的な不可視の神や聖なる存在を、どのように視覚的に表現し、感受しうるかという問題がある。それは時代とともに、さまざまな環境に応じて展開してきた。本講演会では古代末期の北アフリカで発展した初期キリスト教美術に関する報告と、20世紀を代表するフランスの画家アンリ?マティスの作品に込められた宗教性に関する報告を通じて、キリスト教美術の多様なあり方について理解を深める。
講師
武蔵大学准教授
瀧本 みわ 氏
専門は古代末期の西洋美術史。2011年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程単位取得満期退学。2010-2017年パリ?ソルボンヌ大学大学院考古学美術史研究科、2017年博士号取得(美術史、パリ?ソルボンヌ大学)。2017-2020年日本学術振興会特別研究員PD。東京藝術大学、本学他非常勤講師をへて、2023年より現職。博士学位論文Représenter l’espace habité par les dieux? La Méditerranée de la mosa?que aux ?les d’Ammaedara (Ha?dra, Tunisie), Université Paris-Sorbonne, 2017. 共著に『ヨーロッパ中世美術論集第5巻中世美術の諸相』越宏一編(竹林舎、2018年)、共訳にジェラール?クーロン,ジャン=クロード?ゴルヴァン『絵で旅するローマ帝国時代のガリア古代の建築?文化?暮らし』(マール社、2019年)、べルトラン?ランソン『古代末期—ローマ世界の変容』(白水社、2013年)など。
京都橘大学教授、民族藝術学会理事
大久保 恭子 氏
専門はフランスを中心とする現代美術史。1996年大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。2000年博士号取得(文学?大阪大学)。2014年京都橘大学准教授をへて、2017年より現職。著書に『アンリ?マチスの誕生—画家と美術評論の関係の解明—』(晃洋書房、2001年)、『〈プリミティヴィスム〉と〈プリミティヴィズム〉—文化の境界をめぐるダイナミズム』(三元社、2009年)、『アンリ?マティス『ジャズ』再考—芸術的書物における切り紙絵と文字のインタラクション—』(三元社、2016年)、編著に『戦争と文化—第二次世界大戦期のフランスをめぐる芸術の位相』(三元社、2022年)など。
詳細情報
名称
内容
第2部 マティスと聖性
対象者
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料